秋と冬のあいだ

毎年この時期になるとどうしようもなく憂鬱になる癖がついてしまった。これは卒業研究の頃からで、あの年のこの時期にとても辛い思いをしたので、たぶんそのトラウマや後遺症みたいなものなんだと思う。

憂鬱な気持ちで考えるのは、不透明な将来やもう覆すことのできない過去の選択などだ。無性に心細くなって、これからやってくるかも分からない不安に怯え、これまでの進路を後悔する。この先社会に出た後クビにならずにやっていけるのか、とか、どうしてあの企業の内定を蹴ってしまったのか、とか、この先ずっと辛い感情に苛まれるならもう全部投げ出して人生を終わらせてしまいたい、とか、でも家族が悲しむからそれは駄目だ、とか。激しい負の感情達に翻弄されて、逃げ出せもせずに過ぎ去ってくれるのをじっと待っている。

早く春にならないかな。